鍼灸・ビワ温灸治療報告−大阪堺の三砂堂漢方

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help リーダーに追加 RSS 花粉症患者の治療

<<   作成日時 : 2008/03/04 18:10   >>

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 寒さは続いていますが、日射しは随分春めいてきました。道ばたにも、花が咲き始め、春の訪れを感じる3月です。しかし、春の共にやってくるのが花粉症です。
 花粉症は、花粉で起こるアレルギー疾患の総称です。クシャミや鼻水、鼻づまり、目の痒みなどの症状が起こり、これらの症状によって日常生活に支障の出る方も少なくはありません。

 この時期、三砂堂漢方にも花粉症の相談の患者さん良くお見えになるのですが、私どもには漢方薬部門がありますので、治療は鍼灸よりも、気軽に服用できる漢方薬のエキス剤が中心になっています。

 そこで、今回は花粉症の鍼灸治療と共に、花粉症に良く効く生薬についてもご紹介してみたいと思います。

 まず、東洋医学による花粉症の病理を少し説明しておきましょう。中医学では「肺は鼻に開竅する」と言われるように、鼻は肺に属しています。春の陽気と寒が一緒になった風寒の邪気(つまり、季節の変化や花粉などの刺激)が体内に侵入すると、肺の持っている生理機能である宣発粛降機能が失調します。宣発機能とは、体内の炭酸ガスを排出したり、気や体液を全身に散布させる働きのことを言います。粛降機能とは、きれいな空気を体内に取り入れたり、気や体液を下部の臓器に下降させたり、肺を清潔に保つ働きのことを言います。
 風寒という邪気の侵入によって、肺の宣発機能が異常を起こすと、肺気が上手く流れず、逆流して鼻づまりを起こしたり、肺気が上逆してクシャミが起こります。粛降作用が異常を起こすと、肺と気道を清潔に保つことが出来なくなって、鼻炎、咽喉の炎症が起こります。また、宣発・粛降作用は体液の循環に大きくかかわっていますので、失調すると、鼻汁、痰、浮腫、痒みなど水に関係する異常が起こります。
 中医学では、このような病理で鼻水、鼻づまり、クシャミ、痒み、浮腫、頭痛など花粉症が発症すると考えています。
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 さて、生薬の話に戻りますが、花粉症の治療に用いられる漢方薬の構成生薬の一つに、白ュ(ビャクシ)があります。白ュは、セリ科のヨロイグサの根を乾燥したもので、民間薬としても利用されてきました。
 中医学で白ュは辛温解表剤によばれる種類に属し、辛(辛味)の働きで表面の気の停滞を解き風邪を飛ばし、温(温める)の働きで寒邪と不良水分を除いてくれます。そして、芳香の働きで詰まった鼻を開いたり、のぼせからの頭痛も改善も良く効いてくれるのです。また、白ュには胃経・大腸経・肺経の不良水分(湿邪)を除く働きもありますが、特に鼻のある顔面を支配している胃経に良く効くので、花粉症の漢方処方には、大切な構成生薬なのです。

 鍼灸でも、花粉症の治療ができます。
 治療穴に、大椎・外関・合谷・風池・風門・迎香などを組み合わせることで、肺の宣発粛降機能を回復させ、また風邪・寒邪を流して散らすことが出来ます。

 花粉症だけで、鍼灸治療を行う患者さんは少ないですが、他の症状の治療中の患者さんが、花粉症を患った時など、上記のような治療を行って効果を上げています。


花粉症・鼻炎に関する東洋医学について、もっと知りたい方は、三砂堂漢方伝統医学研究室をご覧下さい。

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